マンションで猫の鳴き声って響くの?

マンションで猫を飼っている方やこれから飼おうとする方にとって気になるのが猫の「鳴き声」ではないでしょうか?鳴き声といっても、人と同じでいつも同じ大きさでお話するわけではありません。鳴き声の大きさは、伝える相手や鳴く目的によっても変化します。
今回は、鳴き声についてまとめたのでお伝えしたいと思います。

動物の鳴き声

動物はコミュニケーションのツールとして、「鳴き声」を使います。他にも、臭いや視線、ボディコンタクトなどの方法があります。
臭いは、長い時間伝えることができるので同時刻に会えない相手に自分の気持ちや状態を伝えるのに優れています。視線やボディコンタクトは、ごくごく近しい相手に伝えることができる代わりにパーソナルゾーンに相手の侵入を許す必要があります。
そこで、用いるのが中距離~近距離で用いるのが「鳴き声」となります。

では、猫以外の動物も含めていろいろな動物の鳴き声の大きさを見てみましょう。

今回は、声の大きさ(デシベル)で比較してみました。デシベルの騒音値参考は下記の図を参照してください。環境省では、日中は55デシベル以下夜間は45デシベル以下と定められています。

「デシベル 目安」の画像検索結果

ライオン

ビッグキャットの代表であるライオン。ライオンの鳴き声の大きさは115デシベルと言われいます。車のクラクションに匹敵し、この大きさはサバンナでは8km先まで届くそうです。

ゾウ

地上最大の動物であるゾウですが、声の大きさは117デシベル以上とかなりの大きさです。大きさ的には、サッカースタジアムの観客の声援相当で、距離にすると10km近くも届くそうです。しかし、人間には聞き取れない低周波域なのでどんなに大きく鳴いても、かわいく「ぱぉ~ん」と聞こえる程度のようです。

クジラ

ちなみに、海の生き物だとクジラの鳴き声が190デシベル以上と言われていますが、ゾウと同様に低周波域なので人には聞こえません。ですが、ゾウと違い水の中で生活しているクジラは、遮るものがなければ1600km先にまで声を届けることができるそうです。

ペットとして猫と並んで2台巨塔の犬ですが、犬の鳴き声は近隣での迷惑トラブルの上位にランクインしているほどです。声の大きさは、種類にもよりますが90~100デシベルと言われ、救急車のサイレンの音とほぼ同じ大きさです。

さて気になる猫ですが、75デシベルとされています。上記の動物たちと比べると小さいように感じますが、掃除機や地下鉄内の音に匹敵する大きさで騒音レベルと言わざるおえない大きさです。

マンションでの音の伝わり方

マンションで生活していると、上下階以外の音が聞こえることを経験されたことはないでしょうか。マンションがコンクリートで出来ていることは、みなさんもご存じだと思います。実はこのコンクリートというのがネックなんです。

コンクリートは空気の“15倍”音を伝える

15倍と聞いてびっくりされましたか?
個体は種類にもよりますが、気体より音を伝える速度が速いんです。これを「固体伝搬音」といいます。先ほどクジラが1600km先まで声が届くといったのもこの作用によるものです。
なので、室内の空気が外へ伝える音よりも、壁から伝わる音の方が遠くに届いてしまうことがお分かりいただけると思います。

実際にマンションで、音の伝搬を計測されたデータがあるのでご紹介いたします。

“音”の世界から、建築・暮らしを考える

一番大きな音は、当然ながら直上階の室で、63Hzで71dB。
次はもう一つ上の階の室で58dB。
3番目は502号の斜め上の室で50dB。
4番目は横隣戸の一つ離れた室で48dB。
という順になりました。

“音”の世界から、建築・暮らしを考える

まとめると、音は上方向に響きやすく、またコンクリートを伝わって斜め上下方向へ広がる特徴があると言えます。

猫の声は響くのか?

結論としては、響きます。猫の鳴き声自体が、75デシベルと思った以上の大きさです。また、マンションという環境が音を伝えやすい性質があることを理解する必要があります。

低反発ラグマットやコルクマットなどの製品がありますが、足音に対しては有効ではありますが、猫の鳴き声に対しては性質上効果的とは言えません。何故なら、音は上方と左右の上下に拡散するからです。
ただし、横方向への対策としては壁材の吸音マットは効果が期待できると言えるでしょう。

マンションでリノベか?

マンションにお住いの飼い主さんにとって音の問題は切っても切り離せない点ですよね。
最近では、マンションで猫用にリノベーションをすることも増えてきています。
リノベーションを行うことで、音に対してのストレスは軽減することでしょう。

しかし、構造的にコンクリートが音を伝搬しやすいことは変わらないですよね。そこで、根本的に家の周りを空気で囲んでしまうという発想から猫との生活に着目した戸建て「猫の家」を建てる方も増えてきております。

とは言っても、なかなか戸建てを購入することは敷居が高いと思います。まずは、お気軽にご相談ください。ご自宅で猫を飼う際の改善策などを無料でご提案させていただきます。

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